現在、仮想通貨の数は年々増加しており、2021年時点では数千種類を超える仮想通貨が存在していますが、アソビコイン(ASOBI COIN)もその中のひとつです。
アソビコインとは
アソビコインは、アソビモ株式会社によって運営されている仮想通貨で、トークンシンボルはABXです。
アソビモ株式会社は、2007年に創業された日本のオンラインゲーム会社で、1000万人以上の月間アクティブユーザーを抱えています。
主に、MMORPGと呼ばれるジャンルのゲームを開発しており、代表作としてはアヴァベルオンラインやトーラムオンライン、イルーナ戦記オンラインなどが挙げられます。
アソビコインは、このアソビモ株式会社が手掛けるプラットフォームのASOBI MARKETで使える通貨です。
ASOBI MARKETは、デジタルコンテンツの保護流通を目的としたプラットフォームで、読み終わった電子書籍や聴かなくなった音楽ファイル、プレイしなくなったゲーム内のアイテムといったデジタルコンテンツを個人間で売買することが可能です。
デジタルコンテンツの所有権を明確にすることが可能
そもそも、デジタルコンテンツは、書籍やCD、ゲームなどの物理的なコンテンツとは異なり、様々な方法で何度でもコピーすることが可能ですし、権利上の問題もあって二次配布するのが難しいという側面があります。
しかし、ASOBI MARKETでは、ブロックチェーン技術を用いたDSS(分散型セキュリティシステム)というシステムを採用しており、デジタルコンテンツの所有権を明確にすることが可能となっています。
つまり、不正の出来ない環境を作り出すことで、個人間でのデジタルコンテンツの売買を可能にしているということです。
また、中古販売店やフリマアプリなどにおける書籍やCDなどの物理的なコンテンツの売買では、権利者には利益は発生しませんが、ASOBI MARKETにおける売買で得られた収益は、出版社やゲーム会社などの権利者にも還元される仕組みとなっています。
例えば、400円の電子書籍の売買が行われた場合、200円は販売者に、140円が出版社に、60円がASOBI MARKETに手数料として分配されます。
このように、販売者のみならず権利者にも利益が発生するのがASOBI MARKETの特徴のひとつとなります。
オンラインゲーム内の課金に使用することも可能
また、アソビコインは、ASOBI MARKETにおけるデジタルコンテンツの売買だけでなく、オンラインゲーム内の課金に使用することも可能です。
しかも、アソビモ株式会社が開発するゲーム内では1ABXが2円として扱われるので、普通に課金するよりもお得です。
ASOBI MARKETを利用する手順
以上がアソビコインの主な特徴となりますが、ここからはASOBI MARKETを利用する手順についてご紹介していきます。
まず、App StoreもしくはGoogle Playから、ASOBI WALLETのアプリをダウンロード・インストールします。
ASOBI WALLETが起動したら、「ウォレットの作成」をタップ、利用規約を確認した上で「同意する」をタップしてください。
すると、バックアップフレーズという12のフレーズが表示されます。
バックアップフレーズはパスワードのような役割を果たすものなので、「コピー」ボタンをタップしてメモ帳に貼り付けて保存する、スクリーンショットを取って保存するなど、しっかりと管理しておきましょう。
また、「次へ」をタップすると、バックアップフレーズが並び替えられた状態で表示されるので、最初に表示されていた順番通りに並び替えてください。
正しく並び替えると「確認完了」と表示されるので、画面下の「完了」をタップすればウォレット作成は完了です。
次に、ASOBI MARKETへのサインアップを行います。
まず、ASOBI WALLETの下部メニュー内の「マーケット」をタップし、ASOBI MARKETを選択します。
そして、「サインアップ」からユーザー名・メールアドレス・パスワードを入力し、「プライバシーポリシーと利用規約に同意する」のチェックボックスにチェックを入れて、「アカウントの発行」をタップしてください。
アカウント発行をタップすると、登録したメールアドレス宛に仮登録完了メールが届くので、メール内に記載されているURLにアクセスすることで本登録が完了です。
また、ゲーム内のアイテムを売買したい場合は、ゲーム内のアカウントとASOBI MARKETのアカウントを同期する必要があります。
ASOBI MARKETの右上にあるアイコンから「アカウント」を選択し、「ゲームズ」欄の追加から同期したいゲームタイトルを選択します。
そして、ゲームアカウントの登録情報を入力しますが、電話番号を入力する場合はSMS認証を行って、SMSで受け取った6桁のパスコードを入力すれば同期は完了です。
なお、電子書籍などのコンテンツに関しても、同様にASOBI MARKETとの同期が必要になります。
まとめ
アソビコインは、これまで無駄になっていたデジタルコンテンツを売って、新たなコンテンツを購入するという使い方ができる仮想通貨なので、興味がある方は利用してみてはいかがでしょうか。