導入する前に知っておきたい住宅用蓄電池の基礎知識

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「住宅用蓄電池の知識をつけたい」
「太陽光発電システムと一緒に蓄電池を導入しようと考えている」
「株式会社エスコシステムズさんの評判を知りたい」

電力を蓄えて何度も使えるような仕様の化学電池を蓄電池と呼び、中でも家庭用・住宅用は広く一般的に認知されています。
特に一般の邸宅用の電池は災害時など緊急のタイミングだけでなく、地球温暖化を防止するための省エネ・ゼロエネルギー施策になくてはならない存在です。
地球規模でエネルギー問題に取り組んでいるだけあって世界的な市場も大幅に膨らみつつあり、2025年には2,400億円以上もの巨大なものになると予想されている程です。

【関連】省エネ事業に取り組んでいるエスコシステムズの事業内容や評判についてまとめました。

固定価格買取制度の満了を迎えた家庭が多くなった

また2019年より固定価格買取制度の満了を迎えた家庭が多くなった点についても、蓄電池の導入を高めています。
発電した電力を売るという姿勢から、自家消費スタイルへと変化していくことが見込まれているからです。
この流れに沿って、新たに太陽光発電システムを導入する際に一緒に電池も設置する家庭が増えていきつつあります。

家庭用・住宅用という名称が付いている理由

ちなみにわざわざ家庭用・住宅用という名称が付いている理由は、その電気容量・規模によって差異を付けているからです。
公共施設や工場・事業所、商業施設といった産業向けの場合においては通常の家庭用を導入しても容量が全く足りません。
一般家庭においては10〜15kWhあたりで事足りますが、産業用ともなれば300kWhや500kWhといった大容量が必要となるからです。
工場の巨大な設備、大型商業施設の全体に行き届かせるための空調設備など必要な容量は家庭用の比ではないです。
もちろんその分本体のサイズも大きくなり設置場所もかなりのスペースが必須で、なおかつ価格も跳ね上がります。
反対に言えば、一般家庭に産業用の製品を設置してもその電気容量を使い切ることはできないでしょう。
設置場所や導入費用も、膨大な金額となるため現実的ではありません。
これらの区分の目安としては15kWhよりも大型であれば産業用、それよりも小型であれば家庭用と認識すれば分かりやすいです。

一般的な住宅に使用されている製品の主な種類

次に一般的な住宅に使用されている製品の、主な種類について見ていきます。
大きく分けて据え置きタイプである定置式と、緊急時に役立つ移動式の2種類です。
設置するための所定のスペースを確保した上で導入するタイプであり、太陽光発電システムとの連携を前提としています。
蓄電によって電気料金を削減したり、自宅で使う分の電力を自家発電によって賄ったりといった使用法が主体です。
もちろん非常時のバックアップ電源としても使えますが、本来の目的は常用であると覚えておくと良いでしょう。

定置式

定置式の製品は邸宅の電力をまかなう必要があるため、6.6kWhや7.8kWhなど容量に余裕を持たせた機種が多いです。
採択されているのは、急速充電を可能とするリチウムイオン電池が大半です。
身近なところでは、パソコンや携帯電話などのバッテリーに使用されています。
なお移動式よりも定置式の方が高額になるのはその容量の大きさも関係していますが、リチウムイオン電池が使われている点も大きいです。

移動式

移動式タイプは持ち運びが可能であるため、ポータブル式と称されることもあります。
災害などの非常時、停電の際など緊急時の一時利用が主な用途として挙げられます。
近年の災害時やその後のニュースなどで頻繁に話題にのぼっていたため、記憶に残っている方も多いでしょう。
非常時のバックアップが主な使いどころであるため、容量は500Wh前後のものを導入するケースが多いです。
緊急時の他にキャンプや釣りの時に便利に使うために、200〜400Whの製品を購入して利用している例もあります。
覚えておきたいのはあくまで非常用バックアップであって、日常的に使う場合は容量不足であることです。

太陽光発電システムと一緒に導入するなら定置式タイプを選ぶ

太陽光発電システムと一緒に導入して電気代の節約を狙うのであれば、定置式タイプを選ぶようにしてください。
非常時に使う前提で設計されており、定置式よりも価格はリーズナブルであるのが特徴です。
近年ではさらに軽量化を図ったモデルや、複数の製品を繋ぐことで容量を増やせるモデルも登場しています。

費用相場について

費用相場は、一般的に広く普及しつつあるリチウムイオン電池の場合は1kWhあたり20万円前後が目安です。
日常利用のための定置式タイプを導入するのであれば、通常の一戸建ての邸宅に設置する費用を含んで計上するとおよそ120万円前後が平均値となります。

設置費用と電気系統の工事費も含めた金額を想定することが必須

住宅用の蓄電池を導入する際は電池の本体価格のみならず、設置費用と電気系統の工事費も含めた金額を想定することが必須です。
こういった3つの要素に加えて、本体を選ぶ際には使用可能なサイクル・期間や蓄電容量に関しても考慮する必要があります。
使いたい電気製品が蓄電池の定格出力を超えないかどうか、製品や工事の保証内容についてもしっかりと確認することが大切です。

まとめ

現在使用している家電製品の種類や消費電力、必要な電力の合計値をきちんとシミュレートしつつ計画を立てることが必要不可欠となります。
本体価格や設置工事費の金額だけでなく、トータルでサポートしてくれる企業・製品を見つけることが大事です。

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