建設や建築現場で使われている足場は、誰しも目にしたことがあるのではないでしょうか。
金属製のパイプや踏み板、筋交いなどで構成されていて、主に住宅周りに設置することが行われています。
一般的な戸建て住宅を例にしても基礎工事が終わり、その上に家を建てるような段階に入ると、必ず足場が設置されます。
足場を設置する目的
背の低い造作物の場合は職人の手の届く範囲になるので使用する必要性はありませんが、高所での作業が求められる戸建て住宅や大きな物件では職人の安全性を確保するためと、作業効率を良くすることを目的に設置されています。
戸建て住宅の場合は屋根の高さまで設置することが一般的で、住宅全体を囲むように4辺全てを接合した状態で施工する方法です。
利用に関しては、通常は建築会社ハウスメーカー、工務店が家を建てる仕事を引き受けますが、足場の設営は専門会社というものが全国各地に存在しており、外部発注で設営を依頼することも一般的です。
自社で行うとすると使用しない期間が長くなる可能性もあり、材料を保管しておくスペースも必要です。
戸建て住宅1軒分でもかなり多くの資材を必要とするので、運搬の問題も出てしまいます。
そこで、専門会社に依頼することで在庫を抱えずにスムーズな設営を可能にできるメリットを感じられるのではないでしょうか。
一般住宅の多くでKRHなどのくさび型が採用されている
KRH株式会社などの足場の専門会社はレンタルやリースとして契約を結ぶ方法で、依頼によって的確な判断のもとで最適化した足場を選定して設営します。
一般住宅の多くでくさび型が採用されています。
このタイプはハンマーだけで組み立てを行うことができる利便性と、踏み板の幅が十分にあることと、階段を設置することができるタイプなので広範囲で使用されてます。
誰でも組み立てを行えるのではなく、専門的な技術と知識が必要です。
組み立て後に普通に使用していても資材が落下したり、崩れてしまうようであれば大問題に発展します。
そこで、専門会社では社員の育成を十分に行っており、プロ職人が担当するので非常に安心です。
搬入から設営、工事完了後の撤去まで一連の作業を1社で行うことができるので、非常にスピーディーでスムーズな仕事を行ってもらえる点も魅力です。
戸建て住宅の場合は建設期間は3か月程度で済ませられることが目立ちますが、その間の仕事を安全で快適に行えるように設営することを徹底してます。
3か月など長期に及ぶ工事の際には、周辺に住宅があれば騒音の問題や、資材の破片が飛び散る問題、塗料の飛散や臭いの問題も浮上してしまいます。
シートは養生の一環として使われている
このような環境下では組み立てを行った後に、ナイロン製のシートで全ての面を覆い被せることも一般的ではないでしょうか。
市街地や住宅街などでシートで覆った状態で工事をしていることは決して珍しいことではなく、シートには会社名を記載していることも目立ちます。
シートは養生の一環として使われているものなので、周囲の環境に合わせて用いられています。
戸建て住宅を建てる際にも殆どの場所で養生は行っており、無くてはならない資材といっても過言ではありません。
一方で住宅のリフォームを行うような際にも活用されています。
内装リフォームのときには必要性がありませんが、外壁の張り替えや塗料の塗り替え、屋根の工事や塗り替えを行う場面でも必ず足場は使われてます。
2階建て住宅以上の物件であれば脚立を使う方法では危険性があり、横移動することができないので、簡単な外装リフォームであっても必ず用いることが前提です。
建築やリフォームの際には、種類を選定して最適化することも専門会社の仕事範囲です。
スペースが著しく狭い場合は単管パイプ式を選ぶ
現地調査を行った上で用いる資材を決定する必要があり、住宅を囲む土地に余裕がある場合はくさび式を選択し、住宅の裏側や横などスペースが著しく狭いという環境下では単管パイプ式を選ぶ方法です。
単管パイプは原則として踏み板はなく、職人はパイプの上で移動する方法なのでくさび式と比較すると安定性はあまり感じることができません。
それでも倒壊する危険性はないものなので慣れた職人の場合は何ら問題なく使うことができる構造です。
他にも枠組み式や吊り下げ式など施工する現場に合わせたタイプは多岐にわたっています。
住宅など建造物を建てる際に使用するタイプはある程度限定されますが、例えば吊り下げ式の場合は橋の工事など上から固定をして吊り下げるタイプが欠かせない工事が行われてます。
作業効率もそうですが、作業を行う全ての方の安全を守っていることになり、建設やリフォーム、リニューアル工事や整備点検などの現場では非常に活躍をしています。
通常は建築会社やハウスメーカー、工務店や各種工事会社が用いるものですが、個人利用も不可能ではありません。
まとめ
自宅の外壁の補修や掃除、塗料の塗り替えを自主的に行うことを希望している方は、最寄りの専門会社に依頼をすると作業効率と安全性を確保できます。
個人にも対応する専門会社は多数存在するので、脚立での作業が危険と判断した時には利用がおすすめになります。
